赤髭亭 読者様御感想・御意見用掲示板(仮

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真田丸・評 - ギリワン

2019/03/15 (Fri) 14:19:40

どうもです。まずは進展のあった麒麟が来るについて…。

織田信秀:高橋克典
帰蝶/濃姫:沢尻エリカ
斎藤道三/利政:本木雅弘
明智光安:西村まさ彦

実は人一倍の芸能界オンチな自分なんですけど、ここら辺のキャストはさすがにイメージが可能です。そしてワクワクしざるを得ない。光安ってのは実は知らないんですけど、身内だったらそれなりに良い役なんだろうと…西村さん贔屓な自分的には楽しみでなりません。
シナリオとか、演技力だとか…そんな事よりもワクワクさせるキャスト…我ながら現金なものです。

●真田丸について
さて、そんな大河ドラマ…昨今では大河ドラマそのものよりも、キャストの一人が麻薬所持で逮捕…内容以前のところでむしろ話題になってない?と言う印象ですが…そんな作品がもう一つありますね。そう「真田丸」。前回「見終わって」総評でも書きたいなどとホザきましたが、実は一話も観てません…(;´Д`)
最近アニメにもハマり、あと前から観てるバラエティーとか…あとニュース番組も観るようになって…消化したそばから溜まって行くのを消化するのに必死でして…。
このままではまた半年一年後みたいな事になりかねないので、中途半端な消化数ではありますが総評を書きたいと思います。

●世間では割と好評…しかし…
平均視聴率ではジャニーズ主人公の官兵衛の上を行き、近年低迷していた大河にとってはまさに救世主!十分に期待に応えた大河と言えるかもしれません。
…が、以前の書き込みの通り…官兵衛>龍馬伝>清盛≒西郷>直虎>真田丸≒江
と、あくまでも個人的にですが、最低クラスの大河となりました…。いや、この不等号はこれでもある程度客観性を入れたつもりなので、ホントのマジに主観的に見るならば江>真田丸かもしれません。
そのくらい自分にはダメな大河。と言うか自分の中の歴史ブームの終焉の象徴と言えるかもしれません。

●キャストの違和感?
さて脚本の三谷幸喜氏と言えば独自の人脈で有名です。あまりドラマや邦画を見ない方の僕でさえもさすがに色々観ています。古畑任三郎とか王様のレストランだとか…。なるほど話題性と言う意味では十分で実際に数字もついたんだから、本領発揮と言えるかもしれません。
しかし、あくまで個人的に言うなら…悪い意味で色々この個性が発揮されたなと…。
その代表が、他でもない主人公・真田幸村役の堺雅人さんでした。最後まで…ってまだ最後まで観てないんだけど、ずっと自分の中で=(イコール)にならなかった配役ですね…。どこがどう?って言われるとちょっと自分でも分からないんですけど…。強いて言うならあの柔和なお顔ですかねぇ…。何と言うか戦国武将っぽくないと言うか畑違いさを感じたと言うか…。とにかく自分的にしっくり来なかった…。
彼の兄、信之役の大泉洋さんもその一人です。
個人的に好きな役者さんではあるんですけど、この役に関しては何か違うなぁ…と…。
徳川家康役の内野聖陽さんもです…。このHP的に贔屓であろう役者さんだと思うので、こんなケチつけるような事を書くのもアレなんですけど…あくまでもこの役に関しては終始違和感が付きまといました。
いや、要するに好みやん?と言う話なんですが…これだけメインの役どころとなると、この違和感は自分の中で大きかったです。

●一部オリジナルキャスト
これは以前…と言っても2016年の話になるんですかいやはや…ですが書いた通り「きり」さん事長澤まさみさんですね。個人的にあんまり好きくない人ってのもあるんですけど、それが更にいけ好かない役と合体すると不快感の絶頂と言わざるを得ませんでした。
まあ彼女には罪はないんですが…世間でもおおむね不評だったようだし、彼女自身にとっても果たしてこの役は必要だったのか?と疑問に思うところです。
そして実はこれが一番不快に感じたキャストかも?と言うのが藤井隆さん演じる佐助ですね。藤井さん個人には思うところは何もありません。しかしとにかくこの「キャラクター」そのものの出番がとにかく鬱陶しかった。途中から早送りしたくらいに。
何ってあのビックリ忍術みたいのですね…。いやこんなんがやりたいんなら「NARUTO」でも実写化でもしてろよと…。何?外国人にでもウケたいの?と…とにかく大河には不必要な演出に感じて…しこたま不快に感じました。

●坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
とまあ、個人的にダメ大河となった真田丸の気になったところを挙げてみたんですが人様から見れば実にしょうもないと言うか…重箱の隅をつつくようなダメ出しかもしれません。客観的に見れば何をどう考えても真田丸>江は明らかだと頭では分かっています。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いと言いますが…キャストの違和感に始まって、「きり」のウザいシーンの数々…そして佐助など…もう何をどう頑張っても自分の中でこの作品を好意的に見られない土壌が出来上がってしまったゆえに、色々気になったかもしれません。
他の大河の方がこの作品よりダメなところはきっとたくさんあると思います。
しかし前述の通り、自分はどうもキャスト重視と言うか、その役がしっくり来るかどうかでその後にシナリオだとか演出だとかがようやく見えて来るようなので…最初がダメだと全部ダメに見えてくるってだけなのかもしれません。

●良かったキャスト
そんなキャスト厨な自分ですが、中には良いと思った配役も当然ありました。
まずは真田昌幸役の草刈正雄さんでしょうか?前述の通り、幸村、信之のシーンが見ちゃおれんって感じだったんで、癒しになりました(笑)
あと本多忠勝役の藤岡弘、さん。貫禄ありました。
それと石田三成役の山本耕史さんと大谷吉継役の片岡愛之助さんのコンビ。これも割と好きな配役でした。
細かいトコロで官兵衛に続き…となった小早川秀秋役の浅利陽介さん。3度目はあるんですかね(笑)?

●少しレスを
>実は最近、何を目的に生きているのかすら良く判りません

…おっと色々思い詰めておられるようですね。まあ人生そう言う時期もあるかもしれません。
しかし生きる目的だなんてあいまいでコロコロ変わるようなものをあまり真剣に思い詰めても多分良い事ありません…って僕の好きなミュージシャンが歌の中で言ってた(爆)。
https://www.youtube.com/watch?v=qNOkI3dUt4E


>惰性で続けているHPに成り下がりましたが
とんでもないです。それがどれだけ難しい事やら…。実は自分も最近ブログを始めまして、産みの苦しみのようなものに直面しています。同時期に始めた人がガンガン辞めていって寂しさも覚えます。
自分の場合、赤髭公ばるばろす。様のように、しっかりとした知識に裏付けされたものが自分には何もないので…色々参考にしないとなぁと思います。

超お久しぶりです - ギリワン

2019/02/10 (Sun) 17:38:26

本当にしばらくぶりになりますが書き込みさせて頂きます…平成の世ももう終わろうとしていますがいかがお過ごしでしょうか?
自分はと言うと今の大河ドラマは…残念ながら観てません…いだてん、でしたっけ?興味ないにも程があるわって感じで…。

案の定視聴率も低迷だとかでそらそうやと言うか、むしろ大河でやらなきゃマシだったんじゃないの?と制作陣出演者は気の毒にすら思います。
…それはさておき来年は明智光秀って事で久しぶりに大河がマイブームになるかと、年は明けたばかりですが早くもとっとと今年終われみたいな思いです。

大河と言えばぶっちゃけ、前の…と言っても年単位前ですが…書き込みした真田丸について…まだ実は見終わっていません…。
溜めの負のスパイラルここに極まれりと言う感じで…。
その次のおんな城主直虎、その次の西郷どん…中途半端にどれも観進めつつどれもまだ終わらんと言う…(;´Д`)。
どれも30~40話くらいまでは進んでるから、本当にあと一息ではあるんですがね、その気になれば…。

個々の作品がどうとか言うよりも、元々飽きっぽい性質なもんで歴史に対するモチベ低下が原因でしょうか…。
いや、歴史ものそのものには相変わらずちょこちょこ手は出してるし大河も今年以外観てないワケではないから、完全に飽きたってんじゃないと思うのですけど…飽きた、と言うよりは「過ぎた」って感じでしょうかね?
夫婦で言う倦怠期みたいなものか?って奥さんいませんけど…何もかも新鮮でドラマでもゲームでも漫画でも何でもどん欲に吸収したい時期は過ぎた、と言う感じ。
そして残念ながら「江」や「官兵衛」を観てた時ほどの情熱を回復させるほどには、自分の中で先述の3作がそのために十分足りえた、とは言い難いのも確か。

3作について途中までしか観てないですが、どれも進行度は終盤って事でここから総括はそう変わらんかなと思うので、ざっくり不等号で書くなら…西郷>直虎>真田丸…ですかね…あくまでも個人的感想、ですが…。
他に観たやつも足すなら…官兵衛>龍馬伝>清盛≒西郷>直虎>真田丸≒江…と言う感じ。
もっとも龍馬伝は大河初見補正と言うか、今思うと大した作品でもなかった気もしますし、官兵衛辺りは先述のモチベ効果みたいなのが相まって過大評価な気もして…客観的とは言い難いかもですが(;´Д`)

久しぶりついでだしもう少し詳しく3作の感想と言うか総評みたいなものでも書き連ねても良いですが、長くなりすぎるのもアレだし、それよりはまた近いうちに話題としたいと思います。出来れば、「見終わって」…(;´Д`)

Re: 超お久しぶりです - 赤髭公ばるばろす。

2019/03/06 (Wed) 23:00:10

■メッセージを頂戴し、有難うございます。一ヶ月近い見落とし真に申し訳ありません。

 真田丸は、最終回に期待し過ぎると肩透かしを食らいます。
 今思えば、比較対象の『葵 徳川三代』(2000年大河)の関ヶ原合戦が余りにも名優揃い&予算膨大スケール壮大過ぎたのかもしれませんが。
 徳川家康役の代名詞・津川雅彦さんも、赤髭的には最高の市松(福島正則)役の蟹江敬三さんも気付けば鬼籍に入り、平成もいよいよ過去のものになろうとしています。

 何かに対する情熱は、私も不惑を越えてから急激に失われました。実は最近、何を目的に生きているのかすら良く判りません。
 私も妻帯していませんが(その気がそもそも無かった)、思えば結婚とは生きる目的そのものだったのかも知れません。

 っと、御客様に愚痴を言ってどうするか(ぉぃぉぃ。

 直虎も良く観てませんが、大河らしくない堅苦しさを敢えて外して、成功している佳作だと評判です。

 今年の大河は、ともかくビートたけしの語りが不評の様です。漫才師ながらもともと滑舌の悪い人でしたので、そもそもキャスティングミスですが――――近代モノは受けないという大河のジンクスと、前にも言いましたが『今の御時勢で三度も放送』してればそりゃ視聴率は稼げませんわ。

 来年の明智光秀に期待しつつ、今宵はこれまでに。惰性で続けているHPに成り下がりましたが、今後とも宜しく御願い致します。

画像掲載のご相談です 株式会社ワード 大西

2018/11/13 (Tue) 18:22:44

赤髭公ばるばろす。さま

突然のご連絡で恐縮です。
編集プロダクションワードで編集をしております大西と申します。
弊社ではくもん出版発行「歴史ごはん」という小学生向けの
書籍を現在制作しております。
その中の食文化を紹介するページにて、
●芋がら縄
●打飼袋
などを写真で紹介したいと考えておりまして、上記の画像をお借りできないか
ご相談させていただきたくメールを送付いたしました。

http://sengoku.gflag.biz/?page=11
上記のページに掲載されている「芋がら縄」「打飼袋」の画像を使用させて
いただけないでしょうか。もし引用でしたら引用先をご教授ください。

媒体概要を添付いたしますので、ご検討の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

Re: 画像掲載のご相談です - 赤髭公ばるばろす。

2018/11/21 (Wed) 19:47:29

■返信が遅くなり大変申し訳ありません。

御問い合わせ頂いた画像二点についてですが、

学研 歴史群像シリーズ66 戦国武心伝 武門の意地と闘魂の群像 

 の 28ページ からの引用させて頂きました。

出典元を提示せず、誤解を招き真に申し訳ありませんでした。

真田丸・前半・総括、…と言うか文句ばっか - ギリワン

2016/07/06 (Wed) 02:51:02

ご無沙汰コメになってしまいました。…と言うのも、溜めまくってた真田丸、やっとこの時点の最新話「瓜売」まで追いついた所であります。

別に時間がないでなく…元々一度溜めだすと、溜めている事実が重圧となり、更に溜めてエンドレス…と言う性分が一番の理由です。

……理由です、が、正直のところ、内容的にキツイな…と言うのが無かった訳でもありません。いや、ありました。スゴクありました(汗)

自分はまだまだ大河初心者で…戦国は江、官兵衛しかマトモに見てませんが、大体半分終わって…現時点での僕の中の序列は、少なくとも官兵衛>真田丸ですね。

江…はまぁアレなんですが、少なくともこんな月単位で溜める事はなかったな。僕の中の歴史ブーム的なものが当時より退化してるのはあると思うけど。

でも、やっぱ人間、アラの方が目に付くというか、最初は好意的に受け止めてた喜劇部分も、嫌いになり出すと茶番でしかないと言うか…

とまぁ、今回は悪口だけ(笑)前回投稿から日時も経ってるし、細かいトコはキリもないしうろ覚え(爆)なので、絞っていくつか…

―以下、長くなるので役名のみ。演者、略で―


まず、女性キャストについて。前回散々けなした、きり、ですが…。だんだん好感度が上がっています(笑)。と言うか、相対的に気にならなく…。

そのくらい他が僕の中で酷い…細かく書くとキリがないので端折りますが…
うめ→最期がキツ過ぎた…シナリオ的に。勝手に戦場チョロチョロして勝手に死んで、おうめー!とか言われても…。

いくら感動的に演出されてもド白けながら見てました。本当にここでこの大河リタイアしようかと思ったくらいワーストのシーンその1。

茶々、寧→なんか違う…としか。特に茶々が見ててイライラしました。信繁に無理矢理絡ませ加減が。

まぁ、こうしないと信繁に出番が来ないから仕方ない部分ではあるでしょうか…。のちのち、大きく絡む人だし、今の茶番がのちの伏線と思っておきます。


2つ目、北条家滅亡のワンシーン。氏政は好きでしたし、ドラマ的にも大きく扱ってくれていただけに怒りすら覚えた。

それは、信繁の潜入ミッション…って既に、この時点でかなり無理矢理なシナリオですでにイライラしていたんですけど…

城内で小山田信茂に救われ、談笑をするシーン。ここがここでこの大河リタイアしようかと思ったくらいワーストのシーンその2です。

お前ら敵地で何ぺっちゃくってんの?馬鹿なの死ぬの?と。茂誠がきりを遥か上回り、この大河で嫌いなキャラワーストとなった。

確かこれ一週の引きが絡んでて、絶体絶命の信繁?みたいな感じで。そこからこの緊張感をぶち壊す茶番。シナリオ的な意図は、僕にはわかりません。

演者さんに思うトコはないはずですが、気が付けばテメー出てくんな!テメーはいいからコナンと殺人現場でも探索してろ!と口に出す始末(爆)

正直、このシーンがクソ過ぎて、北条家のエピソードはなんか全般的によく覚えてないみたくなっちゃった(汗)。高嶋さんは良かったですよ。ええ。


あと全般的な事ですが、たまにある「この誰々が、信繁にとって何々となるのが、それはまだ先の話である」みたいなナレーションもイヤですね。

「王様のレストラン」じゃねーんだから…と。そりゃ、歴史ものってのはネタバレに向かって進んでるんだから…と言えばそうなんですが…。

うまく言えないですが、マジックショーみたいな。人体切断とか、大がかりなものほど、手品の種は誰でも知ってますよね。

でも、それを横で得意げに種明かしでもされるような感覚…とでも言うか、知ってるけど黙ってろよみたいな。とにかくこの演出は良くないと思うのです。

………まぁ、例によって挙げればキリがないのでやめます。細かく言えばもっともっとあるけど…。とにかく、回を進むごとに、正直楽しめてないな…と言う自分がいます。

真田信繁は大器晩成の人…って事で…。今はほぼ創作だろうし、今あふれるこの不満も良き伏線として回収される事を願うばかり。

最後に、良かった点も少し。豊臣勢で石田三成、大谷吉継のコンビは割と好きです。最終的に大きく絡むせいもあるんでしょうが良いキャラ立ち。

あと、上杉景勝も好きです。演者さんが個人的に好きなせいもあるんでしょうが、人物像の描かれ方も良かったなと。

それと、北条氏政ですね。北条家全体は上述の事であまり楽しめなかったけど…。あと一夜城は今回もやって欲しかったな。立ち小便なんか拾わずに(笑)

P.S.松永弾正の追記ありがとうございます。割とテキトーに決めた(爆)ハンドルネームに気を使って頂いてありがとうございます。大事にします。

Re: 真田丸・前半・総括、…と言うか文句ばっか - 赤髭公ばるばろす。

2016/07/24 (Sun) 20:33:41

>> ギリワン 様
■コメントを頂戴し誠にありがとうございます。
また、返信が遅くなってしまい誠に申し訳ありませんでした。


>>元々一度溜めだすと、溜めている事実が重圧となり、更に溜めてエンドレス
痛いほど判ります。七年…いや、もう九年前か…それで酷い目に逢ったことがありますので(遠い目


>>視聴に忍耐と激痛を伴う女性陣
うめに関しては同意します。御家の危機に直面しているのに子供が如何とかで戦場往来して勝手に死なれても、その―――…と、私もどう感情移入していいやら判りませんでした。
『この子は確り育てるからね』とか骸に声かけるきりはもっと判りませんでした。(;・(,,ェ)・)

 茶々に関しては…―――たぶん、真田幸村の生涯を語るにあたって一番判らない動機である『なんで豊臣家と大坂城に其処まで命張って義理を通す必要があったのか』という部分を理由付けしてる最中なのだと思います。秀吉には恩義があるから当然として、なんで淀殿にそこまで尽くす必要があったのか―――…そこらへんをどう味付けしてくるか、ですね。

>>北条家の滅亡と土壇場の御都合主義
『合戦シーンにはそもそも期待しないで下さい』とは三谷幸喜さんの言ですが、どうも三谷脚本は『登場人物を記号化する』向きがあるようです。
 戦国大河は主人公他、多くの英雄・武将達が織り成す群像劇でもあるわけで…―――実際、過去の大河を紐解いてみても「名前だけの登場に等しいような人物」がたくさん居ました。そんな群像武将たちの生き様・死に様を描くことによって歴史大河の深みや底の厚さが生まれてくるのですが…。

 三谷さんは、現れては消えていく幸村以外の人物を極力記号化し、省略することで一人一人の描写に凝るという選択肢を選びました。

 お気づきになったかとは思いますが、北条家に所属する人物でちゃんと俳優がキャスティングされたのは

北条氏政 北条氏直 板部岡江雪斎

 たった三人です。

 北条家の軍事部門を統括し、兄・氏政と共に対豊臣家徹底抗戦を唱えた北条氏照や北条氏邦、豊臣家への服属を勧めた反戦派の北条氏規といった一門衆。

 名胡桃城を独断?で攻め落とし小田原征伐の発端をなした猪俣邦憲や、そんな北条家を裏切って保身に走った松田憲秀や大道寺政繁などの家臣達が全部さっぴかれています。

 北条氏政が名門・小田原北条氏の名に拘って御家を滅ぼした反豊臣派、
 北条氏直がそんな偉大な父に逆らえず舵取りを決めかねる中立派、
 板部岡江雪斎は時代の荒波に抗うのではなく受け流すことを説き、豊臣家への服従を進める反戦派。

 たった三人で北条家を表現してるわけです。ごちゃごちゃした北条家の一同、ネット上では間違いなく登場すると思われていた氏照や松田憲秀、猪俣邦憲をおもいっきりはしょって三人で”記号化”しているわけです。

 この単純明快ながら”歴史大河らしくない”登場人物のすっから感が、ギリワンさん思うところのシックリ来ない感に繋がっているのかも知れません。


 >>ネタバレしといて『先の話である』
■これは、私も一番判らない三谷演出のひとつです。

 確かに今の昨今、既にネタバレしている戦国歴史をさらに解説してネタバレし倒す真田関連のテレビ番組やネット情報、書籍やマスコミが充実してはいますが…―――物語が率先して話の先を割るってのはどういう意味があるんでしょう。
 飽きやすい昨今の若年視聴者層を誘導するため?早くから注目して欲しい人物に視聴者の目を引き付けるため?
 色々と理由は思い浮かびますが―――…これらひっくるめての複線なのか、それともこの批判すら”みなの注目”を集めるための三谷マジックなのでしょうか。

>>真田幸村は大器晩成
 今回の『真田丸』のテーマには「”偉大なる先代”に苦しめられる次世代の奮闘」というものがあるそうですが…―――確かに物語序盤で好評だった武田勝頼は武田信玄、上杉景勝は上杉謙信、真田幸村は真田昌幸、石田三成は豊臣秀吉、徳川秀忠は徳川家康…といったふうに”偉大なる先代”が存在します。

 三者三様にその影響や世間の評価、その衣鉢を継ぐことによって受けるプレッシャーに苦しみ…時代の流れを見据え、自身の生き様でそれを跳ね返していく。三谷さんはそのあたりを、これから色濃く描いていくつもりなのでしょう。

 真田幸村が晩成していくにあたり、生涯に渡り強い影響力を誇示していた真田昌幸。
 現在も完璧にキャラを食われている状況ですが、それを幸村が、偉大な先代を持った群雄達がどう挽回していくのか…見るのも苦痛な展開とは思いますが、今後はその辺が見所かも知れません。

HN.ギリワン様へ - 赤髭公ばるばろす。

2016/05/07 (Sat) 09:59:52

■いつも定期的にコメントを頂戴しておりますのに毎回返事が遅くなり申し訳ありません。

この度、ギリワンさんのHNの由来である松永久秀に関して調査した結果、その生年や家族について知ることが出来ましたのでHP読み物を更新致しました。宜しければご覧下さいませ。

http://akahigetei.weblike.jp/hurinkazan/danjo1.html

真田丸・きりに胃がキリキリ - ギリワン

2016/03/26 (Sat) 02:24:17

真田丸、上々の立ち上がりを見せた視聴率も尻下がり…。色々、要因はあるかと思いますが、一番ダメな部分は、これはもう明らかでしょう…。

長澤まさみさん演じる、将来の信繁の側室、きり…。既にネット上では多くの批判にさらされているらしいですが、自分もその例にもれず、キツい思いで見ています。

もちろん、何より悪いのは脚本と、設定でしょう。この当時彼女は十代前半くらい?だそうですから、その設定と、脚本家曰く「現代語でリアルな心情を表現したい」だかってホザいているとか。

ただ、今のところ、目論見はことごとく滑っているとしか思えないし、それが視聴率にも表れているのでは?

作り手サイドの事情も、分からなくはないです。それは真田信繁と言う人物を主役に据えた弊害というか。

これが普通に子役だったら、何の違和感もないどころか、好きな男の子にちょっとツンデレチックな女の子として可愛く見えたかもしれない。

しかし、そうなると信繁がそのままだと、絵的にヤバい(汗)し、信繁まで子役だと子役時代が長過ぎて本当に主役昌幸みたくなってしまう。

だから、今の信繁ときりのヘンテコなキャラ付けになっている。そう言うのは頭で分かっちゃいるんですが…もう少し何とかならんかったかねぇ…と。

戦国の女性としてあまりにも非現実的な…軽い、無礼な物言い。それだけならまだしも、ストーリーの中軸に絡んでくるのがタチ悪い。人質脱出の足引張りーの、謀略の場にしゃしゃり出ーの…。

彼女の悪口を書き連ねたら、それだけで物凄い行数を稼ぎそうなので、このへんにしときますが…リアルな心情?リアルな心情を表現するなら、この女の首を刎ねてると思うなぁ…(;´Д`)

なんかもう、文がまとまらないので…要するにウザい、ウザいと言うことなんです。この登場人物が。自分は江、官兵衛しか戦国大河見てないニワカですが、少なくともその中でここまでウザく思った事はないです。

ぶっちゃけると、個人的にもともと、あんまこの女優さん好きくないです。正直。だからこそってのは、正直、ある。もともとあんま好きくない女優さんが、このキャラだ…。もはや視聴に異常をきたすほど。

正直、ここ数話のあらすじ、細かくは覚えてないです。昌幸を中心にした謀略の数々。上杉、北条、そして徳川も交えた見どころの数々…なんかあったようには思いますが、正直あんま覚えてません(爆)

例えるなら、大枚はたいてコース料理。ワインおいしいね。メインディッシュはさすがだ。でもデザートに石が入ってたら、途中は全部忘れるでしょう。

達筆な書に、トマトケチャップをこぼしたら?結婚写真の背景に、散歩してるブルドッグが映り込んでしまったら?読経中に、誰かがおならしたら?

僕にとっての「きり」は、そんな感じ。正直ここ数話、マトモに頭に話が入らなくなるから、頼むから出てくんな出てくんなと祈れば、その斜め上を行くようなご登場ですよ…(;´Д`)

そんな訳で、前回、ここに感想を書き込んでから後のこのドラマの感想は「きりウゼー」に集約される、と言う感じです。

彼女もまだ未熟な時代。真田信繁は晩期大成って事で…我慢の時期なのかなぁ…。でも、視聴率は正直ですよ?と思う、今日この頃。

Re: 真田丸・きりに胃がキリキリ - 赤髭公ばるばろす。

2016/04/22 (Fri) 08:18:29

>> ギリワン 様
■コメントを頂戴し誠にありがとうございます。
また、返信が遅くなってしまい誠に申し訳ありませんでした。


 『真田丸』に限らず、大河ドラマの人気や出来栄え・脚本の良し悪しを測る物差しは今も昔も『視聴率』
偶に07年大河『風林火山』の様に視聴率は悪くても評価は高い、だなんてものもありますが真田丸は概ね17%前後とここ最近の大河では健闘しています。

 そんな中、ギリワンさんを筆頭に誰しもが酷評するのは『戦国大河にそぐわない口調や気質』に脚本されている長澤さん他、若い女性陣営です。


 三谷幸喜さんという人は優れたストーリーテラーであると同時に、時折『やらかす』人でもあります。
 真田丸が始まる前からも『新撰組!!』の時の様な手腕を期待する声の他にも『今回もまた奇想天外な仕掛けを張ってぶち壊すんじゃなかろうか』という声もなくはありませんでした。


 私が思うに、あの女性陣営の味付けは『平成現代に生きる女性の価値観』を現代語口調のまま戦国時代に取り込むことによって近年の歴史大河の視聴率を動かしている女性視聴者の共感と感情移入を誘うのと同時に、

『敢えて炎上させている』

三谷幸喜さんの策略な来がしてなりません。


 既に名脚本家として確固たる名声を得ている三谷さんがいちばん恐れるのは『何の評判も呼ばない無難な三谷作品として大河が終わること』なんだろうと思います。

 大河ドラマは『独眼龍政宗』や『武田信玄』といった不朽の名作、篤姫のような女性の感情移入に大成功した佳作、そして何がどう間違ったのか全くの不人気に終わった『平清盛』など、成功か失敗かに大きく振った作品ばかりが槍玉に上がりやすいです。

 逆に話題に上がらないのは…―――そう、無難に終わった作品。


 たとえどんなに女性陣営がらしくないと謗られ、其れが戦国時代の気風にあっていないと詰られ、見るのもウザイと批難されようと…―――注目が薄いままで最後の熱狂、大坂夏の陣の真田幸村突撃を迎えたら、既にみなの興味が離れていては高視聴率――――もとい、皆の注目が集まりません。


 恐らくは相当な批難が三谷幸喜さんに届いていることでしょうが…―――ギリワンさんが”あーうざい!!”と言いながらも渋々と毎週視聴していれば、それは三谷氏には”してやったり”なのかも知れません。


 尚、溜飲が下がらない!!とお思いのギリワンさんに朗報。Youtubeやニコニコ動画で 真田太平記 と検索してみて下さい。

 85年~86年にNHK新大型時代劇として放映された真田太平記の動画が多数引っかかるとは思いますが…

 ここ最近は”食えない中年親父”として定評を得た草刈正雄さん、この作品では真田幸村役を好演しているのです。

 既にネット上でも比較対照として評判に上がっていることでしょうが、実の親子でもあった中村梅之助の徳川家康と中村梅雀の徳川秀忠、三河者らしい頑固者・本多忠勝を加藤武が、そして真田昌幸を丹波哲郎を宛てた実に豪華で重厚感のある歴史大河が展開されています。

 下手に視聴するとネタバレにもなりかねませんが、きりを見続けて胃潰瘍になっちゃう前に口直しで御覧になってはいかがでしょうか。

真田丸・信長登場…そして終了? - ギリワン

2016/02/05 (Fri) 02:18:19

相変わらず草刈昌幸がほぼ主役で進行(笑)この物語の主人公を限定するならば、信繁なのでしょうが…この作品のタイトルは「真田丸」。これも固有名詞として限定するならば、大阪の陣でのそれの事を指すのでしょうが…

初回ナレーションであったように一艘の船にこの名を例えて、昌幸が主役であっても良い。信之が主役であっても良い。そして信繁へ…。と言う、真田家全体の物語であると。最近はだから今は昌幸が主人公だと勝手に思ってます(笑)

でも、信繁の見せ場はやはり大阪の陣。早くて関ケ原辺りからで、作り方としては正しいと思います。やはり一年もやるからには一代記ってのは、無理があると思います。

いくら前半生が良くわかってないからって、炎の中大して縁もないのに幻で現れたり、野党の群れをキラキラ輝く幻で蹴散らしたりして無理矢理正史に絡ますよりは…(苦笑)。

この感じで、北条家とかやってくれないかなぁ…。早雲から始めたら、ネタには困らんと思うのですがねぇ…。まぁ、やはり真田と同じく中央と絡ませにくいかな…。

さて、きらめくイケメンな幻とは違い、今回は晩年の姿で配役された吉田鋼太郎さんの織田信長。僕は戦国大河は「江」と「官兵衛」しかキチンと見てないので、そのバージョンしか知らんのですが、個人的にはその2つより良かったです(笑)

信長って言うと知名度もあり、やはり人気やイケメン度の高いキャストになるのかなぁ…と思いますが、どうしてもそう言うキャストだと、信長のカッコ良さは表現されても、信長のもう一つのイメージ、「怖い」威圧的なイメージが弱くて…。

結果、述べた二つは実は不満だったのですが、今回は出番も少ないせいか、逆にそっちが誇張された感じで良かったです。惜しむらくは出番の少なさですね…。まぁ主役は真田なんで、致し方なしかな?

また、イチバン今度のキャストで心配だった光秀役の岩下氏…。たまたまこの人の出てるバラエティは見てるので、馴染みはあるけども、素人なぁ…(;´Д`)。と不安でしたが、気にするほど出番ありませんでしたね(笑)

でもそのイジメられぶりは素人としては中々のもの(笑)。吉田氏の怖信長との対比もあるせいか…?

昔、野球のイチローが殺人者の役をやってるのを見ましたが、三谷氏がこう言うキャストが好きなのかな?確かに、変にアイドルとかがやるよりか、演技のアラも気にならないかもしれない。

さて、割とあっさり片付いた本能寺関連ですが、この回はむしろ、昌幸とそして内野家康にも見せ場がありました。こーいう家康が見たかった(笑)!

ブタカード勝負のハッタリポーカーのような駆け引きのシーン。ここは良かったですね。昌幸のすっとぼけぶりも、家康のタヌキっぷりも。

初登場時からのギャグっぷりも、締めるとこは締めんぜ!と言うギャップ萌え(笑)?この二面性の家康もまた、宿敵として育っていく感じがスゴク良いかもしれません。

さて、割とさらっと終わった本能寺。メインストーリーはここから中国大返しやら賤ヶ岳やら…秀吉のターンって感じのはずですが…あんま真田とは関係なさそうだし、ナレーションでさらっと終わるのかな?さすがに豊臣勢も出番くらいあるでしょうか?

Re: 真田丸・信長登場…そして終了? - 赤髭公ばるばろす。

2016/03/12 (Sat) 20:01:52

>> ギリワン 様
■コメントを頂戴し誠にありがとうございます。
また、返信が遅くなってしまい誠に申し訳ありませんでした。


大変遅れ馳せとなり、聊か時期外れの感も強くありますが
第四回の感想・返信について徒然と書かせて頂きます。


>>いくら前半生が良くわかってないからって、炎の中大して縁もないのに幻で現れたり、野盗の群れをキラキラ輝く幻で蹴散らしたりして無理矢理正史に絡ますよりは…(苦笑)。

■大河『江』で見られた上野”ファンタジー”江姫とトヨエツ信長の描写ですね。(苦笑
母方の伯父であり戦国の覇者である織田信長との絡みは必要不可欠であったとはいえ、相当厳しい接点でした。
せめて江に上野樹里じゃなくて子役を配していれば、もっと絵になったかもですが…(´-ω-`)


>>でもそのイジメられぶりは素人としては中々のもの(笑)。吉田氏の怖信長との対比もあるせいか…?

■古くはマイケル富岡も配役された戦国一の苦労人・明智光秀ですが、のっけからあの印象的なシーン。
 実は史書にも残されている有名なエピソードです。明智光秀が殴られた原因は、武田滅亡で良い気になっている信長の前で

『我らも骨を折った甲斐があり申した』

と言った所為です。なんてことない台詞に聞こえますが、
実は甲斐武田討伐は事実上、先遣隊であり信長の後継者である織田信忠とその副将・滝川一益が行ったものであり、
光秀は実戦闘には参加していません。そのへんが癇癪持ちの
信長に触ったらしく、蹴りは入るわ額は割られるわの大変な
騒ぎになったようです。

 でも、その赤痣だらけ血まみれで見上げた視線に一瞬、信長が恐怖したように見えたのは―――光秀の根底に潜む鬱憤と狂気に気付いたのかも知れませんね。


>>ブタカード勝負のハッタリポーカーのような駆け引きのシーン。ここは良かったですね。昌幸のすっとぼけぶりも、家康のタヌキっぷりも。

■あれは恐らく、内野家康の”ひっかけ”ですね。実際は
直江兼続はあの場に居なかったのでしょう。
実際、大河『天地人』を観ればわかりますが上杉家も
織田家の猛攻の前に滅亡の危機に瀕しており、また上杉家が
詫びを入れても和睦はありえない状況でした。

 それをよく見抜いた昌幸が「こんなとこに兼続が居るかよ、しょうもないひっかけだな」と無視したのがあのシーンです。

 説明は少ないですが、昌幸のキレの良さを垣間見れる一瞬でした。


■さて、取り溜めした真田丸が気付けば五話以上。一気に視聴し切って最新話に追いつきたい処。
生き馬の目を抜く信濃戦線で見せた”表裏比興の者”真田安房守昌幸の真骨頂を拝んできて…感想に答えられるように備えるとします。
それでは、これにて失礼をば。( ・(,,ェ)・)

カラカウア王の誕生日も死亡日も怪しい - うさぎ777

2016/02/21 (Sun) 09:35:26

カラカウア王の誕生日も死亡日も怪しい

http://park.geocities.jp/jpcdebate/0203/p037.html#page250

日本との濃密な関係を示していた。

( http://sky.geocities.jp/datepedia/02/update.html )

( http://park.geocities.jp/jpcdebate/0103/p036.html )

( 個人的意見 )

Re: カラカウア王の誕生日も死亡日も怪しい - 赤髭公ばるばろす。

2016/03/12 (Sat) 19:45:53

>> うさぎ777 様
■コメントを頂戴し誠にありがとうございます。
また、返信が遅くなってしまい誠に申し訳ありませんでした。


さて…各種リンク先を拝見致しましたが、正直な処
当『赤髭亭』を如何御覧になっての関連性があるのか、
当方には判りかねる事でした。
申し訳ありませんが、もう一度コメントを頂戴し
具体的な御意見が頂ければ幸いに思います(悩

真田丸・第二話 - ギリワン

2016/01/20 (Wed) 03:00:12

視聴率は初回19台をしのぎ20超えだとか。前大河がさんざんだけに、様子見層が加わったのでしょうか?メデタイメデタイ(^◇^)

さて自分の感想…なんと言うか、草刈さん演じる昌幸がうなぎのぼり!現状、完全に主人公(笑)!それと高畑さん演じる母君が良いです。コメディシーンは主導権を握っておられる存在感。

自分はサスペンス好きなんで、見慣れて個人的親近感のある役者さん達ってのもあるかもですが、その意味でもこの辺の方々がたっぷり出番に尺を取ってるのは、良い!年配の方にも良いんじゃなかろうか(笑)?

いっぽう、現状、空気と言わざるを得ないのが主役兄弟ですな(笑)出番は多いんだけど、あんま見せ場に絡まないもんだから、まだ佐助の方が目立ってないか(笑)?

まぁ、この頃は十代とかって設定との事で、史実上あんま目立たない時期なんでしょうね。信繁を時系列で追ってくと無理もないでしょうか?

とある大河のように、キラキラした信長公とキラキラしながらお馬で駆けてく謎シーンみたいのがあっても困るし(笑)その辺、真面目に作ってるんでしょうか?主役としてヤバくね?とも思うけど(笑)

しかし次回予告でヒロイン(?)登場で嫌な予感…じゃなかったきっと見せ場があるでしょう!

出番と言えば内野さん演じる家康の初めてのマトモな登場。近藤さんの正信もええ感じです(笑)

ただ、これはもうこの大河致し方ない、と思うしかないんだろうが、コメディっぽく入るのはなぁ…一応ラスボスだろ?この人…と。

面白かったんですけどね。特に石川数正の皮肉たっぷりの会話シーンとか(笑)石川数正の出番は嬉しいな。

僕はあんま大河見てないんですけど、見た中で徳川家臣って言ったら忠勝とか正信がモブっぽく出るのがせいぜいで…真田家の敵として徳川も結構尺を取ってくれるのかな?

ともあれ、家康の出番もですが、全体的にコメディ感が一話以上に強く感じました。レスでご指摘を受けて気付いたけど、「大河らしくない」と、どこか思ってるかもしれません。コメディ嫌いではない一方で。

ちょっと重い話、鬱な話も見たいんですけど…勝頼の悲劇も一区切り、次回ヒロイン登場で…当分ない?ですかね?真田の前半生とかあんま知らないもんで…。

あと、今回本格的な「殺陣」が一応ありましたね。ただこれもまた半分コメディで、何とも評価に困ります…。ちゃんとした合戦ではないので、これからかな?

今回も面白かった、としつつ、まだまだそう言う大河チックな部分物足りない、期待しています!と言う事で二話感想とします。

Re: 真田丸・第二話 - 赤髭公ばるばろす。

2016/01/30 (Sat) 22:43:06

>>ギリワン様
■いつもコメントを頂戴し誠にありがとうございます。


>>□周りが濃過ぎて、目立たない主役兄弟
 まぁ、この時点で大泉信幸が16歳、幸村が15歳なので大人顔負けに大活躍させるのは憚られたのかも知れませんね。

 主人公幼少期に、子役を投入しなかった…―――といえばイヤでも思い出されるのはギリワンさん仰る通り、ファンタジー大河『江』ですが…
後々、兄弟でありながらまるで違った生涯を歩むことになる
 真田兄弟の初期、そのキャラ付けの違いを印象づける為なんじゃなかろうか、と赤髭は考えています。

>>□ラスボスっぽくない内野家康
 漫画『花の慶次』では勝新太郎そっくりに描かれた”戦国時代のラスボス”こと徳川家康ですが、漫画内にこんな台詞があります。

『信長公が生きていた頃は、我らも百姓同然だった』

 内野家康自身、今後どうしたい?と本多佐渡が訊いたら
『生きていられりゃいい』と言った通り、まだまだこの頃は
織田株式会社に吸収合併されかけ寸前な中小企業の社長に
過ぎなかったのです。
 同盟関係といってももう、この頃には上下関係はほぼ確定、秀吉や勝家ら軍団長に等しい扱い、『援軍よこしてくれなきゃ武田に降伏するぞ!!』と信長にハッパかけて長篠の合戦に引っ張り込んだ時代とはわけが違います。

 実際、武田の駿河支社長・穴山梅雪を味方に引き込んで
織田の武田討伐を手引きした割には、貰えた領土は駿河一国だけでしたし、ドラマでは貰えた様に見えていた甲斐国も実は織田家のもので、後に甲斐一国の城主として赴任して来た河尻秀隆より扱いが悪かったのです。

 さらに、家臣掌握もまだまだ不安定。この頃は西三河衆の筆頭…―――徳川商事の西部支社長だった石川数正にも大きな口を利けない時代でした。

 尚、石川数正が本多正信を見てイヤそうな顔をしたのは、
本多正信が他の徳川家臣から如何しようもないくらいに嫌われていたからです。
 無骨な三河武士には、戦いもロクにしないくせに家康に取り入った、しかも一度は徳川家家臣を辞めて放浪してたという出戻り組である本多正信は軽蔑の対象だったのでしょう。


 後に石川数正に家康が言った言葉は、最高の皮肉となって家康自身に跳ね返ることになります。

>>やっと本格的な殺陣が見られた
 第二話で彼方此方に登場した”武田信玄の亡霊”ですが、
実はその中の人が大河ドラマの殺陣担当で、昨年亡くなった林邦史郎さんです。

 大河ドラマの黎明期から殺陣をつけてきた超ベテランで、恐らくは真田丸の序盤中盤はお元気に殺陣をつけられていたものと想われます。

 大河『風林火山』でも説明しましたが、見掛けが派手な時代劇チャンバラの殺陣とは違い、確実に鎧武者の急所である襟首や脇腹、鎧と草摺の隙間を突く戦法は戦国歴史大河では
お馴染みの風景ですが…―――小山田勢に襲われた時の殺陣は別人がつけていたのでしょうか、なんだか軽い印象を受けました。


 それが恐らくは、ギリワンさんが今回抱いた『大河らしくない』印象の一因になっているのではないでしょうか。


【ミニコラム・小山田信茂のみっともない最後について】
□温水さんの最高に小物らしい演技が裏切り者の末路を酷く強調していた小山田信茂ですが、彼の名誉のために言っておくと…

 小山田信茂は武田商事の社員じゃなくて筆頭株主です。


 しかも、祖父の代までは武田商事と敵対していて甲斐国内の
覇権を争っていたという、武田家でも穴山・木曾家に並び
特別な権限を許されていた大株主です。

 彼からしてみれば、一族と領土と甲斐国内の権益を守るために、もう持ってても紙くず以下の値打ちしかない
武田家の株をうっぱらって、織田家の株を購入しようとしてただけなんですね。

 小山田信茂が”裏切り者”として信長に処断されたのは、
小山田一族が甲斐国西部、郡内と呼ばれる一帯に有する領地と権益を認めたくなかったからです。
 第一、裏切り者度なら『武田信玄の姉を母に持ち、武田信玄の娘を嫁にした』鉄板の武田一族である穴山梅雪の方が
如何考えたって上です。

 まぁ、穴山梅雪もそのうち報いを受けるでしょうから、によによしながら眺めててオッケーですが。


 さて、三話四話はどうなることやら―――――。

真田丸スタート - ギリワン

2016/01/13 (Wed) 02:44:11

始まりました真田丸。ワクテカしながら視聴。

とりあえずの第一話。全体的な感想としては、自分的には楽しめました。

よくも悪くも印象的なのは、ところどころ散りばめられた小ネタ、コメディ色です。浅間山の噴火のくだりとか、氏政のみそしるご飯のくだりとかですね。

このちょっとクスリと笑える小ネタで、取っつき易さを意識して作られてるように思いました。信長の野望よろしくなマップ解説とかも。

ただ、一方、その小ネタやCGマップ含め、全体的に物語が軽く感じた印象はありますかね…。

信繁の演技もそう、無理のあるニコニコ面。この頃はまだ十代の設定と言う事ですけど、あえて子役を使わない第一話ってのは変わってますが…。

一年その役者さんでやるんだから、前々からそうすればと思ってたんですが、いざやられるとやはり子役で良いわと言う(笑)やっぱ軽く見えちゃう。

あと、ちと気になったのは音楽かなぁ…OPも含めて。何か自分の勝手なイメージですが大河らしくないと言うか…。弦楽器とかのせいですかね?

と言っても悪く気になったのはそこらへんのもので、第一話のドラマ的な部分。武田家のストーリーはとてものめり込んだ。

特に勝頼が美しく描かれてて、今後景勝や氏政と言った、江とかではロクな描かれ方されなかった人たちにも期待感がもてます。

後は草刈さん昌幸がやはりベテランの格を発してたかなと。信繁ってもっと時代が進まないとあんま目立たないし、当分は彼が主役っぽく行くのかな?

とにかくも、まとめると面白かった。視聴率もそう悪くはなかった模様で、また戦国がここからも盛り上がってゆけばよいと思います。

Re: 真田丸スタート - 赤髭公ばるばろす。

2016/01/16 (Sat) 21:17:43

>>ギリワン様
■いつもコメントを頂戴し誠にありがとうございます。


>>□待望の『真田丸』 第一話・総評

三谷幸喜らしい演出と登場人物の切り口、一般に膾炙されている戦国武将の”イメージ化”、三谷らしい切り替えしの良さが印象的でしたね。

 北条氏政の汁掛け御飯(飯を食うのに汁加減が判らないというバカっぽさ)、爪を噛む癖がある(突っ込むと、イライラしたとき限定なんですが)家康、寡黙で仏頂面、”軍神”の後継者となったことで常に重荷を背負っているような渋面だったという上杉景勝。

 そして、老獪で現実主義的だが心の裏表がとにかく読み難い真田昌幸―――さらに、実は演出にとうとう光栄のシブサワ・コウを招いて作らせたと想われる、戦国シミュレーションゲーム的な立体地図の展開などなど…―――


 何かととっつき辛く、硬くなりがちな戦国歴史をポップな雰囲気に、かつ今の戦国歴史FANにわかりやすい”イメージ”として前面に押し出し、それを視聴者に覚えて貰いやすいキャラ付けで提供しているというのがお判り頂けたかと想います。


 物語のテンポの良さも光りました。

 歴史や時代考証にこだわるあまり硬く成り過ぎず、かと言って初っ端から武田家滅亡のくだりという悲劇的な展開を暗くし過ぎず、それで居て視聴後感の良さや次回に期待が持てる、次回も見たいと想いたくなる”引き”と”締め”。

 視聴率低下に喘ぐNHKが、今度こそ名誉挽回を!と”大河の見やすさ””視聴率が高くなるように敷居を判りやすくした”ことが大きく光っています。



 しかし、赤髭的には”結構な大冒険してるなぁ”という印象が得られた、ある意味バクチな大河に出来上がっているという感も否めませんでした。

 以上の三谷演出の妙は、ある意味”ここ数年失敗し続けていた”NHK歴史大河のフォーマットを殆どぶん投げて再構築したことで出来上がっています。
 それによって生じた違和感が、ギリワンさんが今回感じた”大河らしくない”という印象につながったのでしょう。


 従来どおりの歴史大河で視聴率あがんねえなら、貪欲なくらい視聴率追い求めた”わかりやすさ””面白さ”を超・前面に押し出した真田丸。

 その評価、毀誉褒貶が吉と出るか凶と出るか――――それも一つのお楽しみといったところですね。 


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